目次
テーパードレッサー
モールスタイプ
BTタイプ
◆ テーパー内径 修正用ダイヤモンド工具
スピンドルやスリーブ内径のキズ・サビ除去、テーパー部の当たり修正に最適。
本工具は、ダイヤモンドを使用したメンテナンス用工具で、スピンドルやスリーブなどのテーパー内径に発生した微細なキズやサビを除去し、
装着部の「当たり(接触精度)」を整えることが可能です。
◆ 特長
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テーパーの当たり修正に最適
摩耗や腐食により不具合が出たテーパー部を、ゲージ同等精度に補正可能です。 -
高硬度・高精度仕上げ
母材は総焼入れ(全面焼入れ)済みで、テーパー角は各種規格に合わせて研磨仕上げされています。 -
簡易補修が可能
工作機械の主軸やスリーブを交換せずとも、現場で手軽に補修・調整できます。
BTタイプとモールスタイプの2種類をご用意しております。
お使いの機械や仕様に応じてお選びいただけます。
標準品以外の電着品も製作いたしますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
仕様寸法表
型式
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テーパーサイズ
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L
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TD-M1
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モールステーパー MT1
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60 |
TD-M2
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モールステーパー MT2
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70
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TD-M3
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モールステーパー MT3
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87
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TD-M4
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モールステーパー MT4
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110
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TD-M5
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モールステーパー MT5
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147
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型式
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テーパーサイズ
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L
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TD-30
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BTテーパー BT30
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55
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TD-40
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BTテーパー BT40
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73
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TD-50
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BTテーパー BT50
|
110
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使用方法
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スピンドル内部の事前確認と処理
スピンドル内部に打痕などの大きな凸部がある場合、ドレッサーが傾き、工具の振れや本工具摩耗の原因になります。
あらかじめルーターやヤスリなどで可能な限り除去してください。 -
ドレッサーの挿入と回転
テーパードレッサーは傾けずに、手でスピンドルにまっすぐ差し込み、手の力で数回ゆっくり回転させてください。
※機械側の主軸を動力回転させてたり電動工具や固定台の使用は行わないでください。 - 作業の進め方
作業は一度に行わず、少しずつテーパーの当たりを確認しながら複数回に分けて進めてください。
当たりの確認には、弊社製「新明丹(しんみょうたん)」をご使用いただくと便利です。 -
ドレッサーのメンテナンス
ドレッサーが目詰まりした場合は、洗い油をつけて付属の発砲ゴムで目立てを行うかナイロンブラシ等で洗浄してください。
汚れがひどい場合には、市販のホワイトストーンなどで軽くこすって洗浄してください。
※スピンドルに傷や錆が多い場合は、こまめなメンテナンスを推奨します。
注意事項
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※スピンドルに曲がり、大きな傷、広範囲の損傷がある場合は、本製品をご使用いただけないことがあります。
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※ドレッサーに傷やダイヤモンドの剥離などの異常が見られた場合には、直ちに使用を中止してください。
テーパークリーナー(BTタイプ)
ウエスを交換できるため経済的で、常にクリーンな状態を保てます。
スプリング効果により、テーパー角度やホルダー内径にしっかりとフィットし、内面全体をムラなくクリーニングできます。
ウエスに脱脂剤などを併用いただくと、より高い効果が得られます。
本体には耐油性・耐屈曲性に優れたポリアセタール(POM)を採用しており、繰り返しの使用にも抜群の耐久性を発揮します。
機械メーカー様の標準付属品としてのご採用にも最適です。
ご検討・ご相談はどうぞお気軽にお問い合わせください。
型式 | 適用サイズ |
TC-40 | BT40 NT40 |
TC-50 | BT50 NT50 |
下記の取扱説明をよくお読みになりご使用ください。
使用方法および注意事項
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作業前の準備
必ず機械の電源をオフにしてください。 -
クリーナー本体の確認
キズ、欠け、割れ、曲がりなどの異常がないことを確認してください。
※異常がある場合、拭き残りが発生する恐れがありますので、使用は中止してください。 -
機械内部の事前確認
主軸や円筒内部を目視で確認し、大きなゴミは事前に取り除いてください。
内部に引きネジ等の部品が出ている場合は、必ず引っ込めてから作業を行ってください。
> 注記
> ・ウエスで取りきれない大きさのゴミを放置すると、かえって内部に押し込んでしまう恐れがあります。
> ・本製品では、機械内部のキズや深いサビを除去することはできません。キズやサビの除去には、弊社製「テーパドレッサー」をご使用ください。
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ウエスの選定と装着
厚さ0.5〜1mm程度の柔らかい布(折り目や縫い目のない部分)を、矢印方向にかぶせてください。(図1)
ウエスの厚さや重ねる枚数は、できるだけ均一にしてください。
> 注記
> ・ワイシャツ生地やデニム地など、薄すぎる布・厚すぎる布・硬い布は不向きです。
> ・折り目や縫い目のある布も拭き残りの原因になります。
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クリーナーの挿入方法
ウエスをかぶせたクリーナー本体を、グリップの上からウエスごとしっかり握ってください。(図1)
- テーパタイプ:GAGE LINEまで挿入(図2)
- ストレートタイプ:機械の長さに合わせて全体を挿入
> 注記
> ・挿入しにくい場合は、より薄く柔らかいウエスに交換してください。
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クリーナーの回転清掃
機械に差し込んだ状態で、クリーナー本体を数回、手で回してください。
> 注記
> ・必ず手の力で作業を行ってください。電動工具などで回転させると巻き込まれの危険があり、大変危険です。
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ウエスの交換・再調整
ウエスが汚れてきた場合は、きれいな部分にずらすか、新しいものに交換してください。
脱脂剤などを使用すると清掃効果が高まりますが、脱脂後のサビの発生にご注意ください。
> 注記
> ・クリーナー本体はポリアセタール(POM)製です。薬品使用時には、クリーナー本体および機械に悪影響がないか、薬剤メーカーまたは弊社までご確認ください。
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作業後の確認
清掃が終了したら、クリーナー本体とウエスを取り外し、目視または指で機械内部にゴミや拭き残しがないかを確認してください。
【補足】主軸にキー溝がある場合
主軸内側にキー溝がある際は、ウエスを横方向にたるみなく巻きつけると、スムーズな拭き取りが可能です。(図3)
ツールパレット
・スリーブやセンターなどのツール保管、収納に最適なツールスタンド(ツールストッカー)です。
・ゴムのように弾力性と高い緩衝性、耐薬品性を持つ発泡ポリエチレン製で、ツールに傷がつかないように収納できます。
・お使いのツールボックス等の大きさに合わせてカットしてもお使い頂けます。
・Φ25mm/Φ32mm/Φ40mm/Φ50mmの穴径をラインナップ。
ラインナップ・製品仕様
商品名 | 穴数 | 外寸(mm) |
Φ25mm用(TP-25) | 42穴 | 258×258×50 |
Φ32mm用(TP-32) | 30穴 | 258×258×50 |
Φ40mm用(TP-40) | 28穴 | 258×258×60 |
Φ50mm用(TP-50) | 16穴 | 258×258×60 |