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チャックドリフト
従来、ナット付きアーバー以外では、キーレスドリルチャックの取り外しは困難とされてきましたが、本製品「チャックドリフト」をご使用いただくことで、テーパー部を傷めることなく、アーバーやボール盤主軸からチャックを簡単に取り外すことが可能です。
機械の仕様や取付が頻繁に変わる工場様、中古機械を取り扱う販売店様にとってのアイディア工具です。
一般の工場様においても、いざという時に役立つ便利なツールとしてご活用いただけます。
チャックドリフトサイズ | 溝幅 | アーバー側対応範囲 |
JT0 JTD |
6.5 8.5 |
Φ12・MT1以上 Φ14・MT2以上 |
JT1・MT1 | 10 | Φ14・MT2以上 |
JT2 | 15.5 | Φ20・MT3以上 |
JT6・JT33・MT2 | 18 | Φ23・MT3以上 |
JT3 | 22 | Φ28・MT4以上 |
MT3 | 24.5 | Φ28・MT4以上 |
MT4 | 32 | Φ40・MT5以上 |
※お見積もりは2個1組の価格になります。
その他のサイズは、弊社までお送り頂ければ取り外しやチャック交換も致します。
取扱方法(チャックドリフト)
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ドリフトの装着
チャックドリフトの研磨された面同士を重ね合わせ、両側からジャコブステーパーを均等に挟み込むように差し込んでください。 -
打撃による分離作業
チャックドリフトの片側を床などで安定させて支え、もう一方をしっかりと持ち、側面をハンマーで叩いてください。
チャックとアーバーが分離されます。
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ドリルドリフト
モールステーパーシャンクドリル用ドリフトの決定版
モールステーパーシャンクドリルの取り外し作業に最適な、高性能ドリフト(イジェクター・矢)です。
1オペレーターに1本、機械1台に1本、ぜひその使いやすさと性能をご体感ください。
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材質:SCM440(総焼入れ)
優れた耐久性で、長期間の使用にも安心です。 -
1本で複数のMTサイズに対応
使い勝手が良く、工具の管理も効率的です。 -
後部打部:中芯をたたきやすい安全なR形状
打ち込み時の安定感と安全性を両立しています。 -
背部:コッター穴に合わせたR付き形状
しっかりとフィットし、確実な取り外し作業が可能です。
特に MT4〜MT6兼用タイプ は、MT1〜MT5兼用タイプの2倍以上の厚みを有し、
抜群の強度と圧倒的な重厚感を兼ね備えたハイエンドモデルです。
仕様
●MT1-MT5兼用サイズ

●MT4-MT6兼用サイズ

注意事項
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後部楕円部分の叩き方について
後部の楕円部分は、できるだけコッター穴に向かって中心を垂直に叩いてください。
斜めに叩くと製品が折れる恐れがあり、大変危険です。 -
本体の異常について
ひび割れ、欠けなどの異常を発見した場合は、直ちに使用を中止してください。 -
過度な打撃の危険性
ある程度の力で叩いても外れない場合、そのまま無理に叩き続けると、ドリルドリフトが破損してケガの原因になります。
また、アーバーやスピンドルなど、機械本体の破損にもつながりますので、速やかに作業を中止してください。 -
作業時の機械状態
作業は必ず機械が完全に停止した状態で行ってください。
作業終了後は、直ちに本製品を取り外してください。 -
サイズと用途の適合確認
必ずモールステーパーに合ったサイズの製品をご使用ください。
指定サイズ以外では使用しないでください。
※特に、タガネの代用など本来の使用目的以外でのご使用は絶対におやめください。 -
安全装備の着用
作業中は、必ず手袋および保護メガネを着用してください。
取扱方法
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ドリルドリフトの挿入
ドリルドリフトのテーパー部にある平らにカットされた面を、モールステーパーのタング側に向けて、上図のようにコッター穴へ差し込んでください。
> ※できるだけドリルドリフトの中心を、コッター穴の中心にしっかり合わせてください。 -
ハンマーでの打撃
後部の楕円部分の中心を、コッター穴の方向に向けて、ハンマーで垂直に叩いてください。